くらいあさ
久しぶりに、朝目が覚めた。
もう長いこと朝を朝として感じていなかった。
徹夜した時の朝の早いこと、もう日が昇るのかと思っていた。あれは差し迫ってくる"次の日"であって、どんなに美しくても希望の朝じゃない。
今日はまだ日が昇っていないことに驚く。
だんだんと明るくなる空。
鳥は暗くても、夜が開けた瞬間にきちんと鳴く。
その繊細な感覚を私にも少しわけてほしくなった。
さあ、久しぶりの長い1日を始めよう。