who are you?

自分が何者かになっていく過程の記録。題は梨木香歩著裏庭の中の台詞から。

私を守らなきゃいけない世界

後輩がFacebookに結構辛そうな記事を書いていた。周りの人が自分の身を守るような発言ばかりしていて疲れてしまうと言うような内容。なんだかその状況がとても想像できて、私も結構ぐったりしてしまった。

 

思うに今自分を守らなくちゃいけない世界に私達は飲み込まれているのかもしれない。あまりにも評価されるからなのか、それとも現代人の能力というものがとても落ちてしまったからなのかそれはわからない。

 

とにかく私たちは自分の弱いところを隠して強がって見せながら生きているし、そうしなくちゃとても生きていけなかったりする。

 

私はやっぱり強がってしまう方の人間ではあるけれど、何よりも自分の力をそのまま認めてもらえた時に1番ほっとするし、うれしく思う。自分に無い力を褒められたところで、ちっとも、ちっとも嬉しくない。

 

自分に身に付いていないと思った力を、なぜか人に認められてしまって、その力を自分で背負って行かなきゃいけなくなったとき、私は人生の中で1番重圧を感じた。

 

世界にに嘘をついて生きているようなものなのだ。それは法律的には問題ない。誰にも嘘はついてない。ちゃんと努力だってした。それでも私は、その力にふさわしいと自分では思えないのだ。それなのに周りは、私にその力がついたように振る舞う。

 

その周りこそ、自分を守りながら生きている人たちなのだ。あぁ、どうか私をその中に入れないでくれと何度も思った。

 

これは私に能力を塗りつけた側と此方側の信頼関係が欠如していることも大きいのだけれど、どうにもこうにも今の世の中の構造がこういったことを作り出してしまっているように思えてならない。

 

このことに気づいた後輩には、どうかこの世界の色に染まらずに、でも元気に過ごしていってほしいものだと、もうその世界に染まってしまってどうしようもなくなった頼りのない私は、心の中からエールを送るしか無い。私を守りながら。